お役立ち知識：AI文章校正ツール | AI ✕ クリエイティブの総合情報メディア【AIパートナー】

AI文章校正ツール

AI CALIBLATION

AI文章校正ツールで何ができる？
おすすめの無料ツールと、
完璧に近づける文章校正のコツを紹介

「原稿の文章校正までリソースが回らない」
「社内で校正をしても必ず見落としが見つかる」

そんな、文章校正に関するお悩みはありませんか？自社メディアや社内報のクオリティアップに欠かせない文章校正。しかし、面倒で根気のいる校正作業を効率化する方法があります。本記事では、AI文章校正ツールの機能や無料で使えるツールの紹介、より見落としの少ない校正を行うための手順を紹介します。

文章校正とは？なぜ必要なの？

文章の誤字脱字や文法のミスを修正し、印刷やWEB上で公開する際の誤植を防ぐことを、「校正」と呼びます。文章のミスは、プロのライターでも完璧に防ぐことが難しいものです。そのため、多くの編集現場では、ライター自らの文字校正だけに頼らず、校正チェックを入れることで原稿の品質を保っています

AI文章校正ツールとは？

文章校正は、表記揺れのチェックやファクト確認、誤字脱字など、チェックすべき項目が多く、集中力も必要な地道で根気のいる作業です。そのため、大量の記事を校正に出すには、それなりの時間とコストが必要です。
しかし近年、こうした校正作業を自動化し、短時間で完了できるAI（人工知能）ツールが登場しました。日本語のルールや過去の校正結果を学習し、人の目だけでは見逃しがちな文章のミスを確実に発見するほか、独自の表記ルールを設定できるツールも登場しています。br 編集現場にAI文章校正ツールを導入することで、記事リリースまでの工数を短縮でき、大幅なコストダウンを実現できるでしょう。

1AI文章校正ツールの機能

AI文章校正ツールは、これまで属人的だった校正のクオリティやスピードを一律にし、いつ、誰が使っても早く・正確な校正を可能にしました。詳細な機能はツールによって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。

		内容
1	表記ゆれやタイプミス、文法ミスの校正	漢字のとじ・ひらき、「WEB」と「Web」など表記の違い、「お問い合わせ」「お問合せ」など送り仮名の違いといった、表記ゆれを瞬時に見つけるほか、AIが文脈を読み取り、タイプミスによる誤字・脱字、文法の誤りを発見する機能です。
2	文章クオリティの向上	「です」で終わる文章が続くといった、語尾の重複や、長すぎて読みづらい文章など、ミスではないものの文章のクオリティに影響する箇所を発見し、修正を提案する機能です。
3	独自の表記ルールへの対応	固有名詞の表記や、漢字のとじ・ひらき、送り仮名の付け方など、自社独自の表記ルールを事前に登録でき、メディア全体での表記統一が楽になります。
4	敬語や重複表現のチェック	「おっしゃられる」のような敬語のミスを発見し、正しい用法を指摘するほか、プロライターでも間違いがちな、「違和感を感じる」「全てを一任する」などの重複表現に対応する機能です。
5	整合性のチェック	1986年（昭和61年）のような表記で、西暦と和暦に食い違いがないか、「5つのポイント」と掲げている章で、ポイントが6つになっていないか、など、文章中の整合性を確認し、矛盾点を発見した場合、修正を提案する機能です。

無料で使えるAI文章校正ツール

多くのAI文章校正ツールは、利用できる機能や校正文字数などによって有料版・無料版が分けられています。業務に導入する場合、制限なく利用できる有料版が良いでしょう。使用感や校能力はツールによって異なるため、まずは無料版で試してみるのがおすすめです。機能だけでなく、校正結果の表示方法や、指摘理由の説明の有無などにも注目してみましょう。
本章では、無料で使えるAI文章校正ツールや、無料版が試せるAI文章校正ツールを紹介します。

1GmailやSNSとの連携が魅力『Shodo』

【画像引用】Shodo

Googleが開発した自然言語処理モデル「BERT」を使用し、日本語の文脈を読み取って誤表現や誤字脱字、表記ゆれや変換ミスなど幅広いチェック項目に対応します。校正の精度も高く、指摘理由も端的に教えてくれるため、無料でありながら実務に使えるハイレベルなツールと言えます。
最大のポイントは、GmailやSNSとの連携機能です。人数制限・文字数制限のない有料版を導入すれば、記事だけでなく、メールの文面やSNS投稿文のスムーズな校正が可能です。ライターのみならず全社員の業務効率化に貢献するでしょう。

内容

利用方法

WEBブラウザで利用

主な機能

誤字脱字やタイポのチェック
同音異義語や変換ミスの修正
表記ゆれの自動チェック
敬語、二重敬語の間違い

など

料金

ベーシック（1名・4,000字まで）0円
プレミアム（1名・20,000字まで）月額1,000円
プレミアム（99名・40,000字まで×人数）月額2,000円
エンタープライズ無制限月額費用問い合わせ

Shodoのご利用料金

2あらゆるチェック項目に素早く対応『PRUV』

【画像引用】PRUV

表記ゆれや文法ルール、送り仮名の誤り、タイプミスなど一般的な校正のほか、誤用しやすい単語の指摘や勘違いしがちな言い回し、間違えやすい地名・駅名、登録商標のチェックなども可能。また、出版業界独自のルールなど、複数の校正方法をサポートします。会員登録をせずとも利用できますが、無料の会員登録で、自社の校正ルールを登録できる「独自辞書機能」の利用や文字数制限の拡大が可能です。

		内容
1	利用方法	WEBブラウザで利用
2	主な機能	誤字脱字チェック言い換え推奨語の指摘慣用表現のチェック商標・商品名チェック独自辞書機能など
3	料金	非登録ユーザー（400文字まで）0円 Trial （1,500文字まで）0円 Pro（50,000文字まで）月額550円 Business（50,000文字まで）問い合わせ

“PRUVのエディション別機能一覧”PRUV

3基本的な校正機能を手軽に使える『Enno』

【画像引用】Enno

『Enno』は誤字脱字やタイプミス、文字化けなど、基本的な校正内容を網羅した手軽なAI文字校正ツールです。特徴的なのは、校正前の文章と校正済みの文章が横並びに表示される点です。指摘箇所はハイライトでマーキングされているので、一目で該当箇所がわかります。マーキング箇所にカーソルを合わせると、指摘理由が表示されるため、文章スキルの向上にも役立つでしょう。
また、英語やソースコードを含んだテキストもチェックできるため、プログラミング関係の記事でコードが誤検出されるストレスを減らしてくれます。

		内容
1	利用方法	WEBブラウザで利用
2	主な機能	誤字脱字やタイプミス、文字化けなどの基本的なミスの検出英語やソースコードを含んだテキストのチェックなど
3	料金	無料

AIツールを活用した文章校正の流れ

AI文章ツールは校正作業を効率化してくれる便利なものですが、ツールによってサポートしている範囲が異なるため、それひとつで校正を完了するのは危険です。また、ツールによっては高度な日本語処理能力を持つものも登場していますが、一般的にはAIが文章における論理展開の矛盾を指摘するのは難しいとされています。
そこで本章では、AI活用のスピード感・コスト感を享受しつつ、AIツールの弱点を補い、さらに校正者自身が頭と目を使ってより正確に校正するための校正手順を紹介します。

		内容
1	読み上げ機能で全文を読んでみる	原稿が完成したら、AI校正ツールにかける前に音声で原稿を読み上げる「読み上げツール」を使ってみましょう。音でチェックすることで、タイプミスや文章のねじれなどの基本的なミスに気付きやすくなります。
2	文章作成ツールの校正機能を使う	文章作成ソフトやGoogleドキュメントなどに標準で入っている校正機能を使ってみましょう。もともと入っているツールはクイックに起動でき、そのまま原稿を修正できるため、この段階である程度のミスは修正できます。
3	AI文章校正ツールを活用する	文章作成ツールのチェック項目ではカバーしづらい、文法チェックや整合性チェックなどの高度なチェック機能はAI文章校正ツールに頼りましょう。自社やメディアごとの独自表記ルールに対応しているものがおすすめです。
4	目視で全文を読み返す	納品や公開前に、今一度目視で確認を行いましょう。単純にチェックの目を増やすだけでなく、ちょっとした表現の修正などを行うことで、原稿のクオリティをさらに引き上げることが可能です。