AI翻訳ツール
AI TRANSLATION TOOL
AI翻訳ツールは何が違う?
ビジネスで使える翻訳ツール5選
「大量の翻訳業務を効率化したい」
「これまでの翻訳機の精度に不満がある」
そんな時に試してほしいのが、最新のAI翻訳ツールです。現在主流となっているニューラル機械翻訳搭載のAI翻訳ツールは、これまで専門的なスキルやコストを必要としていた翻訳作業を大きく効率化。さらに、従来よりも精度の高い翻訳を実現し、業務での実用化が広がっています。
本記事では、AI翻訳機の主な機能やメリット、デメリット、オススメのツールや選定ポイントについて解説します。
AI翻訳ツールとは?翻訳ツールの種類
AI翻訳ツールとは自動翻訳ツールの一種で、AI(人工知能)が文書を自動的に翻訳するシステムを指します。翻訳を自動化するツールはこれまでも開発されてきましたが、その仕組みは現在主流となっている「ニューラル機械翻訳」とは異なるものです。以下では、自動翻訳機の主な種類とそれぞれの特徴を紹介します。
1 | ルールベース機械翻訳 | 文法や単語の使い方などのルールをあらかじめ登録し、翻訳時に登録されたルールを適応させる仕組み。ルールの作成と入力に手間がかかり、翻訳精度も低いと言われています。 |
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2 | 統計的機械翻訳 | 言語同士の統計的な対訳データを学習し、短い文章のつながりから、統計的に可能性の高い対訳を提案、翻訳に適応する仕組みです。 |
3 | ニューラル機械翻訳 | 人間の脳の神経回路をモデルにした翻訳モデルで、人間が言語を理解するときの脳の活動を再現。大量のデータを学習して情報同士を関連付け、高い精度で翻訳してくれます。現在主流となっているタイプで、一般的にAI翻訳ツールと呼ばれているものは、ニューラル機械翻訳を指しています。 |
ニューラル機械翻訳によるAI翻訳ツールの特徴
ニューラル機械翻訳によるAI翻訳ツールは下記のような特徴を持っており、従来の翻訳機に比べて翻訳業務の正確性、効率化の向上が期待できます。
1
自然な文章の実現
ニューラル機械翻訳エンジンを搭載するAI翻訳ツールは、前後の文章の意味を理解して文章を生成できます。そのため、出力された翻訳後の文章は、長文であっても人が入力したような自然な文章に仕上がります。
2
学習機能の搭載
AI翻訳ツールの最大の特徴は、自ら学び、進化するという点にあります。従来は人間のインプットが必要だった新しい言葉やまだ知らない文法も、データベースから学習することで何パターンもの使用法を身につけ、より自然に使いこなします。
3
専門用語に対応
従来の翻訳機は、知らない単語に出会うと翻訳ができず、単語のまま出力していました。ニューラル機械翻訳によるAI翻訳ツールであれば、一般的に使われない業界用語や専門用語も分野ごとにデータベースをチューニング。AIが学習・理解して使いこなします。
ビジネスでの翻訳におすすめのAI翻訳ツール5選
AI翻訳ツールは、業務での実用化も進んでおり、日々さまざまな製品が登場しています。ツールによって使える機能や言語が異なるため、自社に必要な内容をチェックし、最適なツールを選択しましょう。
業務で活用する翻訳ツールは、専門性への対応やセキュリティ対策がしっかりした有料製品がおすすめです。本章では、ビジネスに特化したおすすめのAI翻訳ツールを紹介します。
1『DeepL Pro』
『DeepL Pro』は「世界最高レベルの機械翻訳」を謳い、訳文の品質にこだわったAI翻訳ツールです。また、大量の翻訳を効率化することに長けており、有料版は文字数の制限を気にせずに利用可能。ワンクリックで文書ファイルをまるごと翻訳できるため、 フォント、イメージ、フォーマットを維持したまま、訳文を自由自在に編集できます。
DeepL Pro
- 料金:無料版(文字数の制限あり)0円/Starter 月額1,000円/Advanced 月額3,167円/Ultimate 月額6,250円
- 対応言語数:29言語
2『ヤラクゼン』
『ヤラクゼン』は、誰でも直感的に使えるシンプルなインターフェースと、使うほどにパーソナライズされる翻訳、確かなセキュリティが特徴の国内産AI翻訳ツールです。全30言語と幅広い言語に対応するほか、元の書式を保ったままで、ファイルをまるごと翻訳できるなど、ビジネスシーンでの使いやすさも魅力です。
ヤラクゼン
- 料金(「カンパニープラン」の場合):初期費用 100,000円(税別)/スターター3 月額9,000円(税別)〜
- 対応言語数:30言語
3『T-4OO』
『T-4OO』は、ニューラルネットワークを活用した独自のAI翻訳で高い専門性に対応する翻訳ツールです。医療、法務、化学、金融、ITなど、2,000以上の専門分野から適切な分野を選択でき、プロ翻訳に近い高精度な翻訳を出力します。また、企業専用のデータベースに社内の文書を登録することで、独自の表現や単語を学習。使うほどに自社に特化した自動翻訳にカスタマイズできます。
T-4OO
- 料金:アカウント数と利用ワードに応じて変動
- 対応言語数:100以上
4『MTrans Team』
『Mirai Translator』はニューラル機械翻訳エンジンを搭載し、高い翻訳精度と翻訳結果の流ちょうさを実現した国産のAI翻訳ツールです。特徴的なのは、法律事務所と共同開発した法務・財務モデルの導入。約書・定款・規定などの法務関連文書や、決算短信・有価証券報告書・アニュアルレポートなど、財務関連文書が実用レベルで翻訳できます。また、世界最高レベルを誇るセキュリティは、国際規格ISO27001と27017を取得しています。
Mirai Translator
- 料金:要問い合わせ
- 対応言語数:25
5『COTOHA Translator』
『COTOHA Translator』は、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が提供するAI翻訳ツールです。NTTのグループ企業も利用する高い翻訳精度は、TOEIC960点以上の実績を持ち、専門用語も辞書登録機能で的確に翻訳。人の手でおよそ7時間かかる翻訳も2分で完了するなど、圧倒的な翻訳スピードも魅力です。
COTOHA Translator
- 料金:定額料金 初期費用0円 月額 88,000円(税込)
- 対応言語数:要問い合わせ
【まとめ】AI翻訳ツールで翻訳業務を効率化しよう!
近年登場したニューラル機械翻訳によるAI翻訳ツールは、精度の高い翻訳や自然な文章、学習機能によるカスタマイズ性が備わり、翻訳業務を効率化するほか、外注費や社内の人件費のコストカットにもつながるでしょう。
一方で、宗教や常識など、多様な国々のな文化背景を踏まえた翻訳や、緻密な文学表現など、プロの翻訳家の経験値と知識がなければ対応できない領域が未だ存在するのも事実です。