AI・SNSツール
AI/SNS TOOLS
AIでSNS運用の課題が劇的に改善!
主な機能や事例、おすすめツールを紹介
「SNS運用のコストを抑えたい」
「ユーザーに刺さる投稿方法がわからない」
そんな企業のマーケティング担当者の方から注目を集めているのが、AIを活用したSNSマーケティングです。本記事では、SNS運用においてAIができることや、導入事例、SNS運用に特化したAIツールなどを紹介します。
SNS×AIで実現する5つの運用サポート
SNSは企業にとって、忖度のないユーザーの本音がリアルタイムで拾える重要なマーケティングツールです。
ターゲットユーザーのSNSを分析すれば、商品やサービスの改善や、新たな企画のヒントが得られ、ユーザーに刺さる話題はSNSから世界へ広がっていきます。また、一方的な広告ではなく、商品に興味のある層と直接つながり、生活者と双方向のコミュニケーションをとることで、自社やブランドのファンづくりができるのもSNSならではです。
一方で、SNSで一定以上の成果を得るには、適切なデータの取得と分析、その結果を踏まえた運用を地道に続け、試行錯誤していく工程が不可欠です。成功例をなぞるだけでなく、ユーザーを分析しながら自社ならではの勝ち筋を見つけていく手間と時間は、リソースやコストをかけられない企業にとって大きなデメリットにもなりうるのです。
そこで活躍するのが、データの収集と分析が得意なAIです。近年登場したAIによるSNS分析ツールは、SNSを運用する目的に沿って、データ分析やブランドイメージづくり、拡散性を高める機能など、企業の目的に合わせた多様なサポートなどが可能です。
以下ではSNSに特化したAIツールの一般的な機能と活用シーンを紹介します。
1 | リプライへの自動対応 | ユーザーへのリプライ機能は顧客維持や自社のファン化に欠かせない作業です。しかし、従業員がすべてのコメントに24時間リプライするのは現実的ではありません。AIツールを活用すれば、自社で設定したキャラクターが全フォロワーへのリプライにいつでも自動で対応してくれるでしょう。 |
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2 | SNSキャンペーン 運営のサポート |
SNS・WEB制作プラットフォームの『EmbedSocial(エンベッドソーシャル)』は、ハッシュタグキャンペーンをサポートする機能を提供しています。ハッシュタグやメンションで投稿を収集、WEBサイトへの埋め込みを自動化するほか、AIによる分析・評価で「映える」画像を抽出し、自動で並べかえることが可能です。 |
3 | 効果的なコンテンツづくり | SNSの運用効果を上げるには、ユーザーに刺さるコンテンツづくりが重要です。AIの活用は従来SNS担当者が分析ツールを使って行っていたユーザーの投稿内容や投稿時間をデータ化し、ユーザーの趣向に合った投稿のヒントを得られるほか、広告配信の最適化が可能です。 |
4 | 上位表示されやすいハッシュタグの提案 | Instagram分析ツールの『moribus(モリバス)』は、自社と関連性の高いハッシュタグと低いタグを自動で分析、入力したハッシュタグと関連性が高いハッシュタグを提案するほか、利用件数を表示、上位表示されやすいタグをAIがレコメンドしてくれます。タグ選定の時間を短縮し、スマートに運用効果を得られそうです。 |
5 | ユーザーインサイトの発掘 | AIを活用すればユーザーの趣向や感情などの多様なデータを収集・蓄積できます。これまでネット上のアンケートや店頭でのヒアリングなどに頼っていたユーザーインサイトの収集・分析プロセスを効率化・自動化でき、今後のサービスの改善や新商品の開発に役立てられるでしょう。 |
SNS運用におけるAI活用事例
SNS運用におけるAIの活用は、すでに一般化し始めています。本章では、こうした事例の中でも話題となった例を紹介します。
1日本コカ・コーラ株式会社がAIをマーケティングに活用
飲料メーカーの日本コカ・コーラでは2018年、SNSを使ったマーケティング戦略にAIを導入しました。ユーザーが投稿したタグづけされていない商品画像をAIが画像認識によって自動抽出。画像内の情報を読み込んで、消費シーンを分析してレポートを作成し、商品開発やプロモーションなどに活用しています。
【参考】“コカ・コーラのAI解析プロジェクト、ブレインパッドが支援 飲料の消費シーンの把握目指す(2018/02/14)”markezine
2隅田川花火大会で、関連投稿をAIが収集・分析
例年、およそ90万人の見物客が訪れると言われる隅田川花火大会では2017年、実行委員会とAI防災・危機管理情報サービスを提供する株式会社Specteeによって、SNSとAIを活用した警備体制の強化が行われました。各種SNSへの関連投稿をAIがリアルタイムで収集。投稿された膨大な画像や文章を分析し、事故やケンカを検出して、警備員の配置やトラブル対応に生かしています。
【参考】“<隅田川花火大会> 全国初、AIを用いてSNSの情報を警備に活用 - Spectee(2017年7月21日)”PRTIMES
おすすめAI・SNS分析ツール3選
SNSにおけるAIの活用は2018年ごろから徐々に広がり、2023年現在では一般的なものになりつつあります。ツールの種類や機能も増え、どれを選んで良いか迷う担当者の方も多いのではないでしょうか。本章では、3つのAI・SNS分析ツールの特徴や料金を紹介します。自社の課題に合ったツール選びの参考にしてみてください。
1Instagramで効果的な投稿ができる『Moribus(モリバス)』
『Moribus』はInstagramに特化したAI・SNS分析ツールです。自社、競合、トレンドという3つの軸でデータを収集・分析し、自社の優位点や課題、市場全体のトレンドを把握。ユーザーが求めるコンテンツを投稿できるほか、上位表示されやすいハッシュタグを提案してくれます。Instagramの運用に慣れていない担当者の方でも、迷わずに最適なコンテンツを投稿できるでしょう。
- 対応ツール:Instagram
- 特徴:
・業界で人気の投稿から、勝ち筋を分析
・上位表示されやすいハッシュタグを提案
・リッチな月次レポートをワンクリックで
ダウンロード - 料金: 問い合わせで確認
2インスタ運用初心者にも使いやすい『ooowl(オウル)』
『ooowl』はInstagram運用をサポートするAI分析ツール。操作画面やレポートの形式がシンプルで、運用レポートに慣れていない担当者の方も情報の理解がスムーズです。競合アカウントの状況を分析・把握し、反応の良い投稿がわかるほか、過去の投稿のインプレッションやエンゲージメント数からユーザーに刺さる投稿を分析できます。1アカウント6,600円(税込)から分析できる気軽さも魅力でしょう。
- 対応ツール:Instagram
- 特徴:
・1アカウント6,600円の有料価格
・シンプルでわかりやすい操作画面
・IT導入補助金2023に対応! - 料金:1ヵ月無料トライアル(1アカウント) 0円/ミニマム (1アカウント)月額6,600円/スタンダード(3アカウント)月額11,000円/プロフェッショナル(10アカウント)月額33,000円
2多様なSNSの運用プロセスを自動化『Tofu Analytics(トウフアナリティクス)』
InstagramやTwitter、YouTube、LINE、TikTokなど、多様なSNSの運営をサポートするAI・SNS分析ツール。フォロワー分析はもちろん、競合比較分析や炎上防止・リスク分析、レビュー口コミ分析や、拡散に有効なインフルエンサーの特定・アプローチなどが可能です。多様な機能で、アカウントの課題を具体的に把握し、解決に導いてくれるでしょう。
- 特徴:
・多様なSNSをフォロー
・AIが投稿内容の感情を分析 ・最適なインフルエンサーを特定し、自動でアプローチ - 料金:1ヵ月無料トライアル 0円/月額費用 10,000円〜
【まとめ】SNSの効果を最大化するにはAI分析ツールの導入がおすすめ!
従来、担当者自身の知識や経験値頼みになることが多かったSNS運用。通常業務に加え、データの分析や投稿内容の企画がリソースの負担になっている担当者の方も多いはずです。しかし、AIによるSNS分析ツールの登場で、「分析」「投稿」「ユーザーとのコミュニケーション」という3つの視点から運用が効率化できるようになりました。
大企業はもちろんですが、広告・マーケティング予算が限られた中小企業ほど、SNS分析ツールを利用して得られる効果は大きくなるでしょう。